ハーブガーデンショップ店長の服部紗希です。

たまにはちゃんとハーブの知識的な事も書いてみようと思います(‘-‘*)

🌿カルダモンがただの“香りスパイス”じゃない理由

インドの家庭では、カルダモンはもう定番中の定番。
チャイに、ビリヤニに、おやつに…ほんのひとさじで香りの奥行きを出してくれる、頼もしい存在です。

でも実はこの緑のサヤ、ただ甘くていい香りがするだけじゃなくて、
日々の体調管理にも役立ってくれる、さりげない名サポーターなんです。

■まずは“食後のお供”としての底力

インドのレストランのレジ横に、フェンネル(ウイキョウの種)と一緒に置かれているのを見たこと、ありますか?
あれ、実は“口臭ケア”だけじゃなくて、消化をサポートしてくれる天然のブレンドなんです。

カルダモンには、腸のガスを抜いてくれる“駆風(くふう)作用”があるとされていて、
食べすぎたあとや、胃が重たいときにそっと働いてくれます。
胸焼けやムカムカに、ほんのり優しく寄り添ってくれる感覚。
私は、ジンジャーやクローブと一緒にすり潰して、お湯で割って飲むのがお気に入り。

■「朝の口が気になる人」にも

カルダモンを噛んだときのスーッとした清涼感、あれって香りだけじゃないんです。
殺菌作用をもつ成分が含まれているから、朝の“気になる感じ”にも一役買ってくれます。

お口の問題って、実は胃腸の状態とセットなことも多いので、
カルダモンは外からも内からも、じんわり整えてくれる印象。

私は朝の白湯に、カルダモン1粒ぽとんと落として煮出して飲んでいます。
香りが立って、それだけで気持ちもリセットされるから不思議です。

■なんだか“酸っぱくなりやすい”体質にも

インドの健康情報サイトでは「Acidity(酸性体質)」という言葉がよく出てくるんですが、
これは日本でいう「胃酸過多」や「血の巡りが悪い状態」に近い感じ。
カルダモンには、この“酸っぱさの暴走”を抑えてくれるクールダウン効果もあるんです。

私は食後すぐに座り込むと、どうも胃が苦しくなりがちなので、
カルダモンを口に入れて、ゆっくり5分だけ歩くようにしています。
たったそれだけで、ラクになるから侮れません。

■冷えやすい呼吸器にも、やさしい刺激

風邪をひきかけて咳が出そうなときや、胸のあたりが重たいとき、
カルダモンを加えたチャイを一杯飲むと、なんだかふわっと内側からほどけていく感じがします。

アーユルヴェーダでは、カルダモンは体を中から温め、痰や詰まりをゆるめるスパイスとされていて、
寒さが続く季節には本当に頼りになる存在。

エッセンシャルオイルをお湯に垂らしての蒸気吸入もおすすめ。
鼻や喉まわりがすっきりします。

■ちょっと驚き?のミネラル豊富さ

カルダモンって小さいのに、カリウム、カルシウム、マグネシウムといった
ミネラルがちゃんと入ってるんです。

特にカリウムは、心拍や血圧の安定にかかわる大事な要素。
マグネシウムも“緊張型の疲れ”をゆるめる助けになってくれます。
これを聞いてから、私は「ちょっと疲れが溜まってるな」と思ったときは、
おやつ代わりにカルダモン入りのミルクティーを選ぶようになりました。

■夜の1杯にもひそかな魅力

ちょっとだけナイショにしたい話ですが(笑)
カルダモンは昔から“活力を底上げするスパイス”としても使われてきたんだとか。

男性器のアレコレ(‘-‘*)や冷え、元気が出ないときにも、ふんわり背中を押してくれるような存在。

📝おわりに

カルダモンは、毎日の“ちょっと不調”に寄り添ってくれるやさしいスパイス。
チャイに、白湯に、ごはんに…どんな形でも取り入れやすくて、体との対話にもぴったり。

「ただの香りづけ」だなんて、もう言わせませんよ(笑)

以上、でした。